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世田谷美術館にて開催中の「岸田吟香・劉生・麗子展」を観に。

2014.3.15(土)sun少しずつ春らしい陽気になってきた。待ち遠しかった春を思い切り味わいたくて外に出たくなる季節。今日も早くから谷戸山散歩に早目の買い物。晴れた空の下、気持ちのいい散歩ができたのだった。

先日テレビの側に飾ってある、亡母の写真とその後ろにある岸田劉生の麗子像の絵葉書の入った写真立てをしみじみ眺めながら、母のことや、この絵葉書の由来などを思い出していた。この二つのフォトスタンドのうち母の写真は、母の遺品を片づけている時に見つけて持ち帰ったもの。母は、今の自分と同じ位の年齢だろうか。何かの集まりの折の写真のようだ。麗子像の葉書は、施設に入所している間、ベッドの側に飾っていた。我が家に持ち帰り、中を開けてみると私宛の葉書で、旅行好きだった母が山梨の白樺美術館に行き、そこで買った葉書と書いてある。「覚えていますか、昔私の家にこの絵を飾っていたことを。懐かしくなって買いました」とも。実家の絵は、勿論印刷された絵ではあったけれど。昔は「あんたに似ている」とよく言われた。子供の頃からおかっぱ頭だった娘に重ね合わせて、早くに嫁いで親元から離れた娘を、時には懐かしんでくれていたのかもしれない。

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実はこの絵ハガキと同じもので、文章違いのものがもう一枚我が家のどこかに仕舞い込まれている。スタンド内の葉書は少し書き損じがあったので、改めて書き直して送ってくれたのだということが分かったのは母亡きあとのこと。麗子像を眺めながら、人さまにも時折言われた「似ている」の言葉。そうかなぁと考えながら、岸田劉生の画集も無くなってしまって、みる事が出来ないのが残念なことだと思ったら、なんとその日の新聞に、“岸田家3代 近代の系譜”というタイトルの記事があり、何と「岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜」という展覧会が世田谷美術館にて開催中であることがわかった。何だか嬉しくなる様な偶然。近いうち観に行くつもりでいた。

翌日、投薬の副作用などが心配で病院で検査を受ける事になり、検査の結果は、このところ心配していたような事は、全く大丈夫という担当の先生の力強い言葉に安心することができた。すっかり気をよくして、病院帰りに夫と二人で、展覧会に出かけることに。

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久し振りの砧公園内の美術館

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園内のこの彫刻は初めて見るような気がする。

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病院帰りのランチは地下に降りた噴水広場の奥の「セタビカフェ」にて。

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ガレット・ランチを珈琲とともに。ランチの後は店内から階段を上がり、美術館に。

岸田劉生と言えば、「麗子像」最初の展示室には麗子座像など麗子の写真から始まり、赤い着物を着た年齢の異なる麗子像の絵がかけられていた。

父の慈愛に満ちた眼が、娘をモデルとして作品に昇華されたそれらの麗子像。中には未完の麗子像も2作品。それらも赤で下塗りされた着物をまとって描かれている。そして、劉生の父吟香の肖像写真や幕末のころからの活躍を表す草創期の新聞事業に乗り出し、目薬を売り出して大成功した様子などが、当時文庫本のような小さな小冊子の新聞の展示や、目薬の壜、何とも達筆な手紙の数々等が展示されて興味をひかれた。今の時代に生きたならどんな事業家になっていたろうと思わされる、スケールの大きな生きざまの展示に、次の世代の劉生やそのモデルを務めた麗子の生き方などにおのずと興味が湧いて退屈する暇などなかった。3代に渡って美的なものである絵画芸術や見事な書などの展示がなされ、絵画だけではない、まさに3代に渡る近代の系譜と言えるほどのスケールの大きな展覧会を心ゆくまで堪能することができた。

世田谷美術館4月6日会期終了後は岡山県立美術館にて4月18日~5月25日まで巡回されるという。

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会場を出て、廊下窓から見える景色。

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高窓の側の壁を飾る彫刻

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会場内は当然ながら写真撮影など出来ない。外の売店で売られている劉生関連の絵ハガキや目録などをお断りして写させていただいた。

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ここで「父 岸田劉生」という岸田麗子作の文庫本を一冊購入。

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美術館内に置かれた彫刻

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劉生が描いた麗子像の絵ハガキを眺めた後に、偶然にも知った展覧会は天の母からの贈り物だったかもしれない。感動極まる素晴らしい展覧会だった。

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さて、春は桜、まだかしらと園内を見渡したが、広場の方に桜らしき木に小さな花の姿を見つけて近付いてみた。ほんの数輪の開花が見られた白い花は十月桜だった。

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そこから、更に離れた方角を見ると紅白の花が見えた。どうやら梅園があるようで見頃の様子。この後は梅園見物に。

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コメント

こんばんは

お母様のお若い時のお写真、ステキな笑顔ですねshine
麗子像=chisa-pie様と似てるかな??
ヘヤースタイルは似てますがeye
麗子像の絵は赤い着物を着た絵しか見たことがなかったので、洋服の麗子像は新鮮です。
しかもお洋服、モダンですよねshine
この展覧会、コチラにも回ってきてくれたら見に行きたいですlovely

投稿: kazu | 2014年3月16日 (日) 21時38分

kazuさん
おはようございます!
今朝はいいお天気で暖かですsun
母がまだ若いころの写真、きっと本人も気に入って
いたのでしょうね。リボン付きのフォトスタンドに
納まって笑っています。
私も似ているのはヘアースタイルと、
ちょっと幅広めの顔の形かなと
思う位なのですがcoldsweats01

そういえば麗子像の洋服姿新鮮ですね。
時代を考えたら、すごくモダンshine
その麗子さんも素敵な絵を描き、
父上のように、お子さん達を描いた絵や
静物、風景とも見事なものでしたart
さすがにお血筋ですね。
更に、母が
絵ハガキを買った山梨の美術館の
館長さんは、麗子さんのお嬢さんということが
分かりました。
3代、4代と素晴らしい系譜ですねlovely
機会がありましたら、ご覧になられるといいかもですevent

投稿: chisa_pie | 2014年3月17日 (月) 09時50分

こんにちは。すっかり春の陽ざしですね。sun

世田谷美術館も暫くご無沙汰しているので、自分の書道展が終わったら是非見に行きたいです。

確かにchisa-pie様と麗子さん、似ているかも・・・。
亡きお母様とも何かと縁のある麗子さんなんですね。

代々伝わる芸術家のDNAに触れて、春の砧公園の散歩を楽しんで来たいです。
桜はまだかな~。cherryblossom

投稿: mayuza | 2014年3月17日 (月) 14時24分

mayuzaさま
こんばんは!

日中は暖かくなりましたねsun
お陰で、お掃除洗濯、散歩に買い物と
とんとんと家事雑多が片付きましたscissors

書道展が近づいて、お忙しくされて
いることと思います。今年も雑用などで、
伺えそうも無いのですが、作品展が終わられたら
いつものようにブログで拝見させてくださいね。

世田谷美術館、お近くですもの。
桜の開花予想は
26日頃とも言われています。
会期は4月6日まで。お花見を兼ねて
お出かけになられてもいいですね~cherryblossom
砧公園の桜も丁度見頃かとcherryblossom
書の方は全くの門外漢ですが、
吟香さんの筆で書かれたお手紙など
昔の方とはいえ、すごくお上手で、
確か劉生さんの書もあったと思います。
麗子さんの絵画も中々で、見応えがありました。
子供の頃のお姫様を描いた絵なども
あって、温かな家族愛溢れる
雰囲気が漂う展覧会でもありましたart

投稿: chisa_pie | 2014年3月17日 (月) 23時07分

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