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敬老の日、そして改めて“ジャズに感謝”

2010.09.20(月)cloud 秋の彼岸の入り。そして敬老の日。

昨日夕方施設の母のところに行き、一緒に折り紙を折ったり、とりとめのないおしゃべりをしたり、入所の皆さん達と同じテーブルを囲んで、賑やかにおしゃべりをしながら母に対する心ばかりのお祝いをしてきました。今日は昼食時に特別食が出て、いつにないメニューが並び、ユニットの皆さんとご馳走に舌づつみをうっていることでしょう。

wheelchair夏の骨折時の入退院を経て、しばらく落ち着かなかった母、最近は落ち着きを取り戻し穏やかに過ごしているようで、昨日もそんな様子が見て取れたことが嬉しかった。退院した頃から、急に声が小さくなり、言葉が聞き取れなくて苦労するけれど、母の顔に耳を近づけて聞くのも親孝行かもしれない。足の痛みはひいたようでも、車椅子の生活になってしまっているので、車に乗せるのもままならず、最初の頃のように外に連れ出すことも出来なくなってしまったけれど、今の母は施設での暮らしにすっかり満足しているようで、私達が帰る時も、後を追うことも、引き留める事もしなくなっている。母にとっての一番望ましい日々なのだ。

 cd 今日のジャズ・タイム note 

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左から、守屋純子さん、小山太郎さん、ショーン・スミスさん参加アルバムに、メセニー&メルドーを聴いた。それぞれの個性あるアルバムが午前中の室内を素敵な空間に変えてくれる。ジャズを聴きながら、先日「TUC」に飾られていたモンクの写真の事を思い出して、確認するために、

 camera 写真集を取り出した camera 

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プロの写真家であると同時に、新宿DIGやDUGなどのオーナーをされていた中平穂積氏の写真集。この中にセロニアス・モンクの写真がありました。そしてポストカードもあります。間違いなく・・・、ヴィレッジヴァンガードの演奏を終えた後のモンクの胸の汗まで撮っている中平さんの写真です。

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2005年1月に、古い友人との約束の場が中平さんのお店でした。何十年ぶりかの友人夫妻と、中平さんと私達夫婦の再会の時でした。ジャズの世界から遠のき、サラリーマン共働きの生活を送るうちに、ジャズとの関わりはCDとごくたまに演奏会場に足を運ぶ位で、すっかりご無沙汰をしていたのでした。その日、中平さんが奥に行かれたかと思うと、重そうな本を抱えてこられて、下さったのがこの直筆サイン入りの写真集で、ポストカードも2枚添えて下さったのでした。“ジャズに感謝”の言葉が身に染みるのは、同業者だったからばかりではなく、ある種趣味の延長で、好きなジャズを生業として生きて行けたらという夢をかなえて、同時代を生きた者としての感慨が伝わるからでした。古い友人はこのころに、「新宿DIGDUG物語」を出版したころで、それが縁での再会だったのです。その彼にも初期のころには随分お世話になったのでした。

今日改めて、本当に丹念に写真集を最初から最後までゆっくり見ているうちに、不思議な感動を覚えていました。前に拝見した時は何を見ていたのだろう?と思うほど、この5年の間の自身の心の変化にも気付かされたのでした。1961年から2002年までの間に写されたジャズマン達の写真が、しきりに心に語りかけてくるような、一度も会った事が無くても、彼らの音楽が語りかけてくるのです。これらの年月が懐かしくて懐かしくて仕方が無くなりました。お店でジャズを聴かせるだけではなく、写真を使ってまでジャズを聴かせてくれる中平さんのジャズに対する愛情のこもった写真集であることに気がついたのです。生業におけるジャズの現場にいなくても時を経てこうしてジャズと繋がっている幸せをしみじみと味わい、又中平さんに会いに行きたくなりました。20歳前のころ、渋谷にあったDIGにはどれほど通ったかしら、友人達と、そして一人でも。

そんな店内で学生だった夫が他のジャズ喫茶でアルバイトをしながら、DIGの店内で休憩時間まで使ってジャズを聴いている姿を初めて見かけて、それが今の私達の馴れ初めでもありました。その頃の私たちから見たら、中平さんは充分立派な大人でいらして、ジャズ喫茶のオーナーとして憧れの存在でした。

そんな偉大な先輩である中平さんの“ジャズに感謝“の一言が添えられたサイン入りの写真集はかけがえのない宝物です。ご長男にお店の経営を任せて引退をされたと言っても、お店に出ておられる事が多く、ごくたまにしか伺わないのに温かいおもてなしが待っています。親の介護も一段落付いてきたので、そんなに遠くない日に伺いたいものです。

自分たちなりの日々の暮らしに溶け込んだジャズのある生活、何かのきっかけが、又別のきっかけになるという、生き方自体もジャズのセッションみたいな気も致します。

“ジャズに感謝”素敵な言葉と思いませんか。

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コメント

こんばんは

「ジャズに感謝」 ステキな言葉ですheart02
chisa-pieさまご夫婦の馴れ初めは、DIGから始まったのですね。
DIGとDAG・・・ありましたねnote
いろいろな出会いがあって、またこうやって振り返ってみると感慨深いものがありますねconfident
なかなか経験できない、ステキな思い出が沢山ありますねshine
今日は「敬老の日」で、母を連れて海鮮の好きな母のために
海鮮バーベキューを食べに行きました。
喜んでもらえましたよscissors

投稿: kazu | 2010年9月20日 (月) 19時39分

kazuさん
こんばんは!
お母様孝行、お出来になるうちに出来るだけ沢山
されておかれるといいですねheart04
高齢になると、あっという間に状況が変わってしまうということが、今年の母の骨折で思い知らされました。
渋谷にいたころは、病院やデイサービス帰りに、食事をしたり、もっと前は、お墓参りなど、そのもっと前は、海に行ったり、クルーズで食事をしたりと出来たのですが、この夏でステージがすっかり変わりました。

“ジャズに感謝”することが、日増しに増えますheart01
誰にとっても、何かしら感謝する対象はあると思うのですが、
ジャズが好きだから、私達にとってはその事が、根本にあって、くじけずに生きてこられたような気がします。
ジャズやロックに食べ物の店などを23年、
その後は、きっちり別の世界での仕事を勤め上げ、
今がありますが、今があるのもジャズあればこそ
と云う思いが強いのです。
今日は、写真集のページを繰りながら、60年代からこちらを
懐かしむ気持ちで一杯になりました。
縁結びの場であったDIGのオーナー中平さんにも、
実は感謝をしなければいけないのですlovely

投稿: chisa_pie | 2010年9月20日 (月) 22時21分

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