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ジャズ専門誌「スイングジャーナル」最終号本日発売!

2010.06.20(日)

2010_0620_114907dsc_1078ジャズ専門誌スイング・ジャーナル」誌が今日発売の7月号を持って休刊になる。1947年創刊以来63年という長きにわたって刊行された唯一のジャズ専門誌の歴史が閉じられる。

雑誌の廃刊が続く中で、よくここまで続いたという思いと、久しぶりに手にとってパラパラと見れば、ジャズに関する情報であふれている貴重な専門誌であったと、今更ながら、休刊という事態が大変惜しまれる。

とはいえ、ジャンルを問わず雑誌を買うという習慣から遠ざかり始めた自分自身を振り返ってみても、もうすでに10年以上の歳月が経っている。活字というものを紙面で見る時間は極端に少なくなり、代って電子的な文字でニュースを読み、情報を探すというスタイルがすっかり定着してしまった。

いずれ姿を変えて、復刊されることを期待したいと思うけれど、もうこれまでと同じスタイルでは難しい時代になってきている。

ジャズに限らず、かって雑誌には、時代の先端の情報が溢れ、ファッションや料理、物や旅、音楽に文学、芸術に映画、タウン情報等々、最新のニュースが得られるという期待感から毎号わくわくしながら書店に買いに行ったものだった。それが90年代後半から徐々に、家庭に入り込んだパソコンから最新の情報が手に入るようになり、インターネットの普及に伴い加速的に紙面からの活字離れが進んでしまった。私ごとではあるけれど、当初こそ、パソコン専門誌の棚にはずらりと並んでいたパソコン誌を買い求め、パソコンに関する情報や操作などを覚えるために、専門誌としては随分買い込んだつもりだったけれど、それすらもネット上で解決がつくようになってみると余り必要のないものとなりつつあって、時代の先端であったパソコンの専門誌ですら廃刊が相次いだ。

そんな中で、日本におけるジャズの歴史をけん引しつづけ、63年の歴史を刻んだジャズ専門誌「スイングジャーナル」誌は立派に使命を全うされたと思う。書籍が電子化されて行こうという時代に、ぎりぎりの決断だったことと、これまでの栄光とご苦労に惜しみない拍手を送りたいと思う。

一つの物をめぐるサイクルが極端に短くなっている時代。生き残りを図るよりは、生まれ変わることの方がもしかしたら賢明なことかもしれない。

ジャズは立派に根付いて、多くのファンの心をつかみ、日本人のジャズは本場に負けないジャズ音楽となり、海外との交流も盛んに行われている。良質なファンは更に増え、そうした文化の一翼を担った功績の大きさに深い敬意を表して、新しい形の「ジャズジャーナル」が生れる事を真に期待したい。

    think 

蛇足ながら、こうした事態が決して進歩と一概には言えないと思っている。有能な編集さん達の手により集められた情報は、読者の知らない世界にも誘い、興味を持たせ、ある種幅広い見識を深める事に役立っていた筈で、見出しの少ないデスクトップ上の画面よりずっと知識の幅が広がっていたようにも思う。

疑問を持ったことだけを検索して納得してしまうことはある種浅はかと思いながらも、忙しい現代はそんな反省の心さえ滅多に起こさないまま、日々を通過してしまう。

そんなことを今日発売の「スイングジャーナル」誌の頁を繰りながら、やはりこうした文化さえ継承できない今という時代に生きている自分自身も反省をしなければと、しみじみ思ったことでした。

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コメント

こんばんは

少し風邪も良くなられたようで・・・充分休養なさってくださいねrock
これが最後のスイングジャーナルですかsign03
一時期はよく買っておりました。
目的は、ライブハウスのスケジュールでしたけどcoldsweats01
最近はジャズ界の重鎮よりも、若手のジャズメンの(そこそこ売れてる人)方が、スケジュールがいっぱいみたいです。
(失礼があったらすみませんcoldsweats01
世代交代の時期かしら・・・息子ほどの年齢のミュージシャンに「ファンですぅlovely」と言うのは、チョッと恥ずかしい気がしますhappy01

投稿: kazu | 2010年6月21日 (月) 21時40分

こんばんは!

ありがとうございます。
休養に努めています。

book最後のスイングジャーナルですよ。
20世紀の巨人はジョン・コルトレーンでしょうか。表紙もディスコグラフィのページも多いです。それとビル・エヴァンス。

ライブハウスのスケジュール情報も役に立ちますね。
けれど、価格も1200円ですから
ネット検索と不景気な時代では難しかったことでしょうね。
よく頑張られたと思います。
1958年版が1冊出てきたのですが、
ちなみに
価格は100円sign01表紙は
ジェリー・マリガンです。
広告収入も激減していたようですし。
ちょっと淋しい気もしますが時代の波ですね。

投稿: chisa_pie | 2010年6月21日 (月) 23時44分

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