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本を購入するときの動機♪

今日も、風が強く曇り空から午後遅くは晴れ間も見えた。ここ数日蒸し暑い日が続いている。

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今日の花達は強い風に吹かれて揺れていた。左上はアメリカン・ブルー、挿し芽したベゴニヤ、G・ネックレスの鉢に寄生したシダなど。右上は桔梗に又新しい蕾が育ち始めた。左下は大きなプランター一杯に白のベゴニヤが咲いている中に瑠璃祭りの枝が侵入して咲いているところ!右下は、赤のミニ薔薇が咲き始めた。うどん粉病の葉を思い切りよくカットしてしまったので、さっぱりして小気味いい。元気なお花達、今日も有難う

 

最近出版された村上春樹の新刊『1Q84』が空前の売れ行きで、べストセラー順位1位2位を独走中、発売からすでに上下巻合わせて200万部が売れたという。何業によらず出版もご多分にもれず不況という中で、これは快挙というしかない出来ごと。

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私自身は、その快挙の新刊はまだ読んでいないし、手にも取っていない。報道で知るその数字の大きさに唯驚くばかり。

ブームが落ち着いた頃に読むかもしれないけれど。内容も確認出来ないままでは読まないままに終わってしまうかもしれない。今回は内容が分からないままということも謎めいて、より売れ行き増加に加速がかかっているのかもしれない。

同じ著者の本は写真の『ノルウエーの森』を昔は結構気に入って読み、その後『ダンス・ダンス・ダンス』も上下巻共買い、これは完読しないまま、何故か書棚に下巻のみがある。どちらも80年代後半の作品だ。

丁度仕事が面白くなり又忙しくもなり、そうこうするうちに、家庭にコンピューターが入るようになると急激に本を読むという習慣が、ぱったり途絶えてしまい読書するという行為から離れて20年程経ち、昨年位から又、ぼちぼちと書物を手にできるようになったのは、やはり仕事から解放されて時間が出来たからだと思うけれど、それにしてもまだ、コンピューターやTVの視聴時間に比べたら随分少ない。反省の余地あり・・・

  

最近読んで面白かった本は夏目漱石の『こころ』かって読んだかと思っていたら、全く読んでいない本で、その内容が余りに面白く最近としてはめずらしく完読という自分にしては快挙だった!物語の導入からして引き込まれるストーリー作りの巧妙さにすっかりこちらの”心”も奪われて、次はどうなるのかというわくわくした物語展開への期待感がついに久し振りに一冊の本を最後まで完読するという子供のころのような読書をする面白さを味わうことが出来るものだった。内容はお読みになった方は多いことと思うので割愛するけれど、今回何故この本を購入して読む気になったかということを考えてみていて、それはまず本の装丁を見て気に入り、手に取り内容を確認して購入に至ったという点だ。もし、内容が気に入らなくても装丁が好きになったのだから、手元に置いておいても嫌になることは無いと思えたから。

しかも文庫本は気軽に買える価格と手のひらに乗る大きさから、持ち歩いて移動空間中や、休み時間などに手軽に読める事から、とても有難い形態と価格である。最近は派手なカバーリングに帯がかけられて、カバーのデザインは漫画の本かと思うものもあり、はなから鼻について手が伸びないものも多いなか、『こころ』の装丁は思わず手に取りたくなるようなシンプルさが現代的で、文豪の本を手に取るという敷居の高さを感じなかったからだと思う。考えてみれば『ノルウエーの森』の購入動機も最初はシンプルかつ目立つその装丁が目を引いて手に取り購入に至ったという経緯を思い出した。

一昨年、自宅のリフォームの折に大量に処分した本からわざわざ除いて手元に置く本の中に一番に決まったのは『ノルウエーの森』だった。もう一度読もうというより、手放したくない本として、まだ我が家の書棚に置いておきたいという気持ちがそうさせたもので、今でもひときわ目立つ赤に金色の帯、緑に金色の帯の本が2冊並んでいる。

 

不景気であっても消費者の心に届く何らかのファクターを身につけた商品は確実に売れるという法則を忘れずに、心に響く物づくりを本にしても何にしても各業界が改めて目を向け、誠実に取り組んでみたら、もう少しは物も売れるようになるかもしれないと思ってみたりする。

不景気だからと、倉庫に眠っていたような古臭いデザインの衣類などには幾ら安く売っていても、そう簡単に手は出ない。何故なら古臭い衣類ならむしろ自分で気に入って買ったものが、タンスのこやしの中に沢山あるし。むしろユニクロが快進撃を続けているのも、古臭さを感じさせない今に照準が合ったものが安価に買えるという点にある。それは企業が消費者の心に届く物づくりをしているからに他ならない。

 

ただし、書物の場合は装丁の中に詰まった内容が面白くなくては、次の作にはなかなか手は出にくくなるので、物を書く側も丁寧な作品を創り上げ、本をつくる側と共に、内容を端的に表すデザインで装丁し、かつもう少し安価であれば出版もそう捨てたものではない時代が来るかもしれない。1987年に出版された『ノルウエーの森』は1冊1,000円上下巻で2,000円、それから22年後の今、『1Q84』は2冊で3,780円と2倍にはならないけれど、約1・9倍という価格差がある。それでも売れる本は特別だけれど。

給料も上がらず終身雇用も危ぶまれ、残業も減り、余暇を過ごすお供に良質の内容でお洒落な装丁の本を手にするのは悪くないかも知れない。

そしてどんな本からも心に響く正義がどこかに織り込まれた、人間がやさしくなれるメッセージを感じられて、感銘を受ける内容を受け取る事が出来るようになれば、もしかしたら今よりずっと心優しく、自分以外の人への思いやりを持ち合わせた人たちが増えるのではないかと、ふと思うのです。

2009年7月10日

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コメント

本もいいですよね。

私は読む速度が遅いので、たくさんの本を読むことはできません。それでも最近は太宰治ブームということで、以前にも読んだことのある面白かった短編を探して、その文庫本を購入したのですよ!

時間の取れる日を楽しみにしていた矢先に、仕事に出かけているある日、飼い犬がサークルから脱走し、太宰の上に犬のクサイおおきな方を・・・・・(ーー;) 

読む前にゴミ箱行きになってしまいました。哀れな最後でした。
太宰さん出版社さんごめんなさい。

投稿: まめこ | 2009年7月11日 (土) 11時41分

まめこさん、こんいちは!

若いころは本は乱読でした。その後は記事に書いたとおりで全く読まなくなり、最近は何冊もの本を読みかけながら、気分に合わせて読み進めます。だから図書館の期限付きはとても不自由で・・・。文庫本は安価でいいですね。
まめこさんの太宰はお気の毒な末路をたどりましたけど。
太宰の本も随分読みましたが、残念ながら今は手元にありません。今読めば又違う面白さを発見できるかも。漱石も大正の初めの頃の作品なのに、時代を問わない普遍的なヒューマンなテーマに久し振りに魅了されました。
コストも大事ですが、良質な本があまり高くないといいですね。CDなどもそうですが、どちらかというとそれらは買って楽しみたいほうなので。

投稿: chisa_pie | 2009年7月11日 (土) 12時29分

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投稿: ブランドコピー | 2020年5月15日 (金) 18時45分

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