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新刊 「蕎麦処 山下庵」

曇り空。雨が上がっても湿度が高い。室内の湿度計70%を越している。用事で外に出てみたら決して暑くはなかったが、室内はむしむししている。

 book

Photo昨日夫が買ってきた本屋さんの店頭に並んだばかりの新刊書。帯には、

蕎麦もジャズも大人のもんだ!! と元気な文字が躍る。

山下洋輔庵主の元に集まった三十人の蕎麦者による一大シンフォニー!!蕎麦へのこだわり秘中の秘の名店話に圧倒されよ!!  山下庵主と林家正蔵師匠との蕎麦セッション収録!!

 庵主◎山下洋輔 

 蕎麦処 山下庵 

 企画編集 浜野智 発行小学館

noodleこんな季節は冷たいお蕎麦が美味しい。何だかそそられる本ではありませんか。蕎麦とジャズのセッションなんてsign03

寝付きの悪い昨夜、ぱらぱらと読んでみました。庵主さんと正蔵師匠の対談はまだ読んでおりませんが、三十名の方達が語る蕎麦の名店や蕎麦の想い出、蕎麦にまつわる興味深いお話が、半分程しか読んでいませんが、多分一つとして同じものはなく三十通りの蕎麦談義が語られ読めることでしょう。それぞれの筆者が語る蕎麦の文章に庵主さんがそれぞれコメントを返すという面白い趣向になっています。

日本人でお蕎麦の嫌いな人は少ないのではないかということと、それを肘でうち、こぶしで弾くような、どちらかというと前衛的なジャズピアニストの山下庵主が、賢人の方達の蕎麦に対する意見をうかがいたいという気持ちが爆発してこのような本が実現したということが、まえがきに記されていました。実に楽しい企画であり、汗ばみ始めたこの季節にタイムリーな出版です。ネタばらしは本意ではありませんので、興味のある方は是非、本屋さんに出向いてみてください。

noodle我が家の蕎麦は、名店には行きませんが「chisa_pie庵」特製が昔からの贔屓です。蕎麦打ちこそいたしませんが、国産蕎麦粉100%、つなぎは山芋に限る乾麺を好みの硬さにゆがきます。お出しはたっぷりのカツオのみ。薬味は長ネギわさび、温かければ七味を入れて。具は季節ごとに冷蔵庫にあるものを使います。

Photo_2 さて、お昼は早速蕎麦が食べたくなりました。冷たいほうがいいかなということで、今日は盛りではなく、冷たい汁蕎麦。

たっぷりのかつおで出しをとったら、味醂と醤油だけで味付け。味付けした汁で、湯通しした大山の厚みのある油揚げと竹輪を煮、少ししたら長ネギのブツ切りも煮てしまいます。これらは味を良くする為の素材でこの素材のセッションが出来上がりの旨みにつながる。昼食前早めに作っておき冷ましておきます。食べる直前に蕎麦をゆで、その間今日はスナップえんどうとなめこを其々さっと湯の中をくぐらせ冷まして、汁の中に入れておき、ゆであがった蕎麦を冷水で洗い丼に盛りつけ冷えた汁を具とともにかけて、薬味のネギを散らして出来上がり。「うん、うまいです」煮込んでおいた竹輪やネギからなんとも言えない旨みと甘みも溶け込んで満足でした。

なめこの冷たい蕎麦には想い出があり、二人でお蕎麦をすすりながら久しぶりにその話になった。

まだ商売をしていたころ、世田谷の甲州街道近くに住んでいて、取引銀行は甲州街道の旧道にあった。時折夫と二人で当座の入金などを取引銀行で済ませてから、おやつがわりによくお蕎麦を食べた。駅の近くが多かったけれど、後半はよく深大寺まで車を飛ばして、深大寺前に沢山並ぶ蕎麦やさんにいくのが楽しみだった。雪の降った後は雪を見ながらの蕎麦は風情があったし、少し暑くなったころは「きよし蕎麦」という屋号だったと思うが、冷たいなめこ蕎麦をそこで始めて食べて美味しかったことが忘れられず、家でもよく作るようになった。

早くから商売を始めて20年以上経ち後半は苦労の多い経営が続く中、深大寺にお参りをしてお蕎麦を食べることが束の間の安らぎだった時期。

そのころから早いものでもう20年以上の歳月が流れた。

お蕎麦には様々な思い出が誰にもあるように、我が家にもそんなほろ苦くも懐かしい想い出があり、今の暮らしを有難く思えるのもそんな想い出の数々が戒めてくれるからだと夫と二人戦い終えた戦友のように語り合う。

一冊の本から、今日の昼食メニューと懐かしい思い出まで蘇りました。

2009年5月30日

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コメント

こんばんは
山下洋輔さんの本は、私も持っていました。
題名は?忘れてしまいましたが、なんかとっても字が小さかった記憶がeye
最近、蕎麦屋さんにジャズが流れていることがありますよnote
蕎麦好きのジャズメンも多いみたいですよ。
「chisa-pie庵」の特製蕎麦・・・美味しそう~lovely
私はおうどんより、お蕎麦の方が好きです。
お蕎麦つながりの思い出話、お二人の絆の強さが感じられるお話ですねrock

投稿: kazu | 2009年5月31日 (日) 18時55分

こんばんは!

book 山下さんは文章がとてもお上手な方で、もしピアノを弾かなかったとしても文筆でもいけたのではないかしら?でも音楽の道で良かったですねnoteリスナーとしては。
お蕎麦やさんは何故かジャズがかかっているところが多いですね。仕事をしていた頃、近くにもジャズが流れるお蕎麦屋さんがあり、「タリーズ」とそこと2軒はジャズが聴けるので、どちらかによくお昼を食べに行きました。
名古屋は、きしめんの本場では?
私の父はそちらに近い出だったようで、子供の頃からうどんと言えばきしめんでした。ひもかわうどんと言っていましたが。
お蕎麦もきしめんもスパゲティも同じ位麺類大好きですnoodle
想い出は、嫌なことよりいい処だけが心にのこりますね。

投稿: chisa_pie | 2009年5月31日 (日) 19時51分

は~い、名古屋はきしめんの本場です。
名古屋駅の新幹線ホーム「住よし」というお店が、美味しくて有名ですよ!
立ち食いなので、一人ではチョッとcoldsweats01入りにくいです。お連れがいたら入ってみたいです。
豊橋は「うどん」は「うどん」ですので、お父様はもっと名古屋寄りのご出身だと思います。
山下洋輔さんは、文章もお上手ですよね。
コンサートも行った事がありますが、誰も真似の出来ないダイナミックなピアノは、とっても魅力的ですねnote
和太鼓とのコラボも聞きましたが、感動して、なかなかイスから立ち上がれなかったですhappy01

投稿: kazu | 2009年5月31日 (日) 21時38分

そうでしたか~。愛知のうどんはみんなきしめんと思い込んでいましたので、名古屋だけなんですね。いいことを伺いました。

noodleそういえば蕎麦繋がりの夫婦で長い付き合いになりました。商売をしていた頃はまだ若かったので、夕食前のお蕎麦はおやつでしたよ。支店の見回りなどに行き、合間に蕎麦を食べて家に戻って夕食をしてから店に出てました。家でも年中お蕎麦を作り・・・noodleつるつるつる
音楽はジャズも含めて和物は勉強不足でライブは聴いた事が無く、これから勉強ですnote
残りの人生、退屈しないかもhappy01

投稿: chisa_pie | 2009年5月31日 (日) 22時01分

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