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色んな日々の中の、昨日今日

日々暮らしていると色々なシーンがあり、その組み合わせで、人それぞれの一日が成り立ち、似ているようでも、その日毎に違う日が繰り返されゆく。そうして月日や年月を経て、過ぎた日を振り返れば、又違う目で、ある時を思い出したりと、人生そう簡単には退屈しないように、上手く出来ているものと思う事がある。

昨日は渋谷まで出かけての帰路、夕方から夜に移行してゆく時間の中で、街を眺めているうちに、洒落た店舗の並びの中に、穴があいたような空き店舗を幾つも見るうちに、今の時代に対して、久し振りに、妙に感傷的になってしまった。

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それでも、行きがけの車内からは青空を眺め、持ち込んだ矢野沙織のアルバムを聴き、その面白さに浸り、楽しい時間を持てていたのだ。

このところ手に入れた何枚かのCDは、当たりが多く、その中でも矢野沙織のアルバムは、我が家にあっては大当たりの部類に入っている。人の好みは様々なので、これはあくまで我が家においてのお話confident 昨日は揃って寝不足気味だったのに、行きの時間を眠くならずにドライブ出来た事も有難い位素敵な時間だった。

やはり、好きな曲を聞くときは丁寧に聴く。どの曲もそれぞれのアレンジで、曲によりストリングスの入らない曲もあり、どれもいいけれど、とりわけストリングスの入らない曲で、アルバム中の盛り上がりが仕掛けられているような、そんな印象を抱く、「サマー・タイム」次に「ストレンジ・フルーツ」

note「サマー・タイム」は、ジョージ・ガ―シュウインの「ポーギーとベス」の中の一曲だけれど、多くの歌い手やジャズマンが取り上げている。余りに多くあるけれど、私自身の印象に残るものといえば、エリントンの荒れ狂う冬の海のような「サマー・タイム」勿論あの独特の歌唱で歌うジャニス・ジョップリンも忘れられない。ビリー・ホリデイは当然のこと。そして、ここに又一枚、「サマー・タイム」の名盤が我が家に、生まれたと思っている。

ギターとヴァイオリンがかすかに響き、矢野のアルトが主旋律を歌い出すと、バックにネコ氏のヴァイオリンが複雑にサポートし、アコーディオンも加わり、エレキギター、ベースとともに複雑に絡み合いながらも、美しくも上等極まりない「サマー・タイム」が展開される。中でも斉藤ネコさんのヴァイオリンはベース音にサポートされて、最高潮に盛り上がったかと思うと、矢野のアルトがさり気に登場したかと思うと、これまた高見に上り、各楽器と絡み合う、聴く者の胸は高鳴り、やがて静かな至福の一時が訪れる。

note「ストレンジ・フルーツ」は、ビリー・ホリデイの自伝のタイトルでもある曲。1940年代より前、南部でリンチにあった黒人が木から吊下げられている姿を見て作られた。正に「奇妙な果実」であったに違いない悲しい果実の歌。ビリーは、悲しげに口をゆがめて歌っていた。我が家にある映像の中には、奇妙な果実の写真も、ビリーの歌う姿も残されている。

今回のアルバムの同曲も、ネコ氏のヴァイオリンがドラマチックに始めをつげて、ピアノの伴奏のもとに悲しげだ、そして、矢野沙織のアルトも本当に巧いと思うような出だしで、ネコさんのバイオリンと絡み合い、市川秀男氏のピアノが、そのリンチを見守るような異常さを、盛り上げながら、みんなで悲しみと苦悩を歌い上げる。これも素晴らしい1曲だ。

上の2曲以外の曲も、どれも捨てがたく、1枚通して聴くことがベストであると思う。アルバムノートには、9曲しか紹介されていないが、かくれた1曲が、9曲目の後に、しばらく間をおいて、かってチャリー・パーカーをコピーし続けていたという、矢野沙織らしく、非常にジャジーな乗りの「ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー」が演奏される。ハモンドの乗りもいいし、素敵なおまけが嬉しいnote

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昨日の夕方からは、何だか「暗い日曜日」ならぬ「暗い火曜日」だったけれど、日中は美しい音楽に浸りながらの快適なドライブを楽しめていた。帰りも神奈川に入る頃には、ゴンサロのピアノをかけて、天空から舞うようなピアノの音色を聴き、その時も胸が高鳴り、幸福な一時があり・・・だから音楽を生活の中から外してしまうわけにゆかないのだと思ったのだった。

昨日はそんな一日を過ごした。

wheelchair

今日は、ヘルパー・ステーションから連絡が入り、母の手が大分腫れていて、足も痛そうという事で、昨日私達が会った以上なのだろうかと思いながら、今日はケア・マネージャーが休日でお休みなので、明日又そちらへも連絡をして貰うようにお願いする。

毎日が、日曜日のような無職の生活をしていると、今日が祭日で休日ということさえ忘れがちで、何だか恥ずかしい △coldsweats01

2009年2月11日

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コメント

今晩はrain
お母様のご様子、右手の利き手の腫れでご不自由されていると思います。
早く腫れと痛みがひきますようにsign03
家族とヘルパーさんとの兼ね合いもむづかしくて、母がヘルパーさんのお世話になっているときは、手を出したいのを我慢してお任せするようにしています。

気持ちが晴れない時などに、好きなジャズを聴くと救われる気がしますねnote

投稿: kazu | 2009年2月11日 (水) 19時39分

kazuさん、今晩は!

今日は何だか寒い一日でしたね。

母のこと、ありがとうございます。
お母さまもヘルパーさんのお世話になられているのですね。
ある種の事は、私達や義妹より、ヘルパーさんの方がいいのかと思う事もありますし、私達よりも頻繁に接していれば、家族のように思う事もあるようです。
そのお陰で、孤独にならず、幸せそうにしているので、感謝する気持ちもあります。

今日もジャズに浸りながら、嫌なことは考えないようにしていました。音楽は特効薬ですnote

投稿: chisa_pie | 2009年2月11日 (水) 21時53分

chisa-pie様 こんばんは。
ヘルパーさんには充分感謝しながらも歯がゆい思いもある事でしょう。

足も手も痛いとはお辛いでしょうね・・・。
早く痛みが治まりますように。

ジャズという特効薬がある事で救われますねsign01
趣味って良いものですねscissors

投稿: mayuza | 2009年2月11日 (水) 22時42分

mayuzaさま、今晩は!

おっしゃる通りです。今の時代を映すような、危機管理の甘さなどに対比して考えてみたりしながらも、母自身にも非があるかとか、動いてみると考えさせられることが多々あります。

高齢で、骨の薬を服用する位、弱っているので、完治するのか不安も残りますが、見守るしかありません。

mayuzaさまのように、打ち込める趣味は無いのですが、音楽がある事が大きな心の支えになる事が多いので、有難いと思っていますnote

投稿: chisa_pie | 2009年2月11日 (水) 23時10分

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