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新聞の作文コンクール優秀作を読んで

テラスの前の公園は、犬の散歩に子供の遊び場、市の移動図書館が週に一度来たり、グループホームのおばあちゃん達が日向ぼっこに来たり、様々に利用されている。勿論可愛い猫達の遊び場だったり猫達の夜の集会場所だったり、時には夕暮れ時に若いカップルがひっそりとベンチに腰かけていたり。パパと男の子のキャッチボールの場であったり・・・・etc.etc  

今日は近所の保育園の年中さん位の子たちが、若い男女の保育士さんの付き添いのもと、砂遊びやブランコに滑り台遊びなどに興じている。砂場の囲いの上には小さな手で作った大きな砂団子が20近く並べられている。お陽さまの下でみんな元気いっぱいだ。そのうちに保育園に戻る時間が来ると、若い女の保育士さんの元気な声がかかる。「さあ~みんな~、帰る時間よ~、お片づけしてくださ~い。後10秒」そして「1・2・3・・・・」とゆっくりカウントが始まる。

子供達は一斉に、帰りの準備を始め、砂場の砂団子を手で砂場に戻し、途中から足で壊して急いで滑り台に走り、一滑り。wink なんて可愛いのでしょう。最後まで目いっぱい遊びたい子たち。保育士さんが「今日のお昼のおかずは、マカロニサラダです~」というと、「わあ~」と歓声があがり、続いて「出発進行」の合図に、列を組んだ子供達からも「出発進行」と唱和する可愛い声。先頭に女の保育士さん最後は男の保育士さんに守られて帰ってゆきました。

見ているこちらも思わず笑みがこぼれてしまいました。平和なひと時。

shineshineshineshineshine

今朝の読売新聞に、全国小・中学校作文コンクールの文部科学大臣賞が3篇掲載されていた。久し振りにその3篇をゆっくり読んだ。小学低学年の作文は、兄弟思いのお兄ちゃんの優しい心情があふれた文章だった。

高学年の男児の作品になると構築力の素晴らしさに目を見張らされた。「祖父への返信」という題名通り、幼いころから可愛がられ、小学生になり泣き虫だった少年と同じ空を眺めてくれた人、それが祖父だった・・・と。祖父との暖かい交わりやその祖父が倒れ、やがて亡くなる。それから4年後に書かれたこの作文は、祖父が三歳になった頃から送り続けてくれた祖父からの葉書が、三歳から小学一年生の自分に送られたものではない事に気付く。六年生の僕に、いやもっと先の成長した僕に宛てて、書かれているように、思えたそうだ。そしていつも、俳句や小説を書いていた祖父から教えてもらったわけではないという少年は、

亡き祖父の 星を相手に 夢語る  これが僕の、祖父への返信。という簡潔な言葉で結んでいる。

久し振りに文章の上手さもさることながら、しっかりした内容が伴った素晴らしい文章に出会い、思わず涙しそうになる位感動を覚えた。

中学校の部は「夏実は夏実ーおばあちゃんからのプレゼント」という題名通り家族や祖母との交流を通して自分を見つめ直す様子が情景豊かに表現されている。出だしの言葉だけを紹介したい。

ばあちゃんは  周りの人やじいちゃんと  いっぱいけんかして たくさんぶつかって 角が取れてまぁるくなっちゃった。 今はのんびりしているなぁ。                                                                                                                                           

この言葉が作者である少女の心の底で、いつも気持ちのクッションになっている。そうだ。

人は沢山の人とかかわりながら成長してゆく。最初は親や祖父母、兄弟姉妹、やがては社会性を帯びた関わりに変化をしてゆく。今朝の保育園児達の楽しそうな様子や、作文に見る家族との関わり合いの大切さがいかに人の人生を左右することか。そしていい関係や体験を一つでも多くすれば、いつかその体験を又誰かと別の形で共有したくなるだろう。

明るい未来を信じてみたくなった。

2008年12月3日

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