« 昨夜の夕食会と今週の予定 | トップページ | 昨夜は、久し振りのライブに行ってきました。 »

バイオリニスト神尾真由子

「強く強く・バイオリニスト・神尾真由子21歳」をNHKBSハイで途中から観る。

夏に日本に戻り、N響とのコンサート・ツアーの間から日本を発つまでを、記者が様々な質問をしたり、彼女独自の譜面とその部分の演奏を照らし合わせたり。途中、体力作りの為のジョギングをパンクを聴きながら走る姿なども追う。

最後は力のこもったチャイコフスキーをN響とともに演奏。全身全霊で弾く彼女のバイオリンの音は凄みを持ってせまる。クラシックはほとんど知らないまま、何か月か前に、やはりBSで見た海外での彼女のドキュメンタリーから、何だか気になっている。

 前回と同じく、彼女は記者の質問に正直に答える。時にイラついているようにも見える。何でそんなことを聞くの?と言いたげに。

 決して当たり前な、待っていたような答えは帰ってこない。

曰く、人のバイオリンは聴かない。クラシックも聴かない。目標とするバイオリニストは居ない。人と同じ事をやっていたくないから。10年後の自分、わからない、どこかで幸せに暮らせていればいいんじゃないですか?それでは5年後は?、わからないです。

最後に「テーマが神尾真由子って、どんな人」という記者に「変な人、変じゃないですか?自分でも分からないです」と答える。演奏するのは、自分の為でも観客の為でもなく、曲のため(?)と言ったかしら?結果は聴衆の感動を呼び、最後の演奏が終わると「ブラボー!」の声が飛ぶ。クラシック・コンサートでは珍しいことではないのかしら。素直に「嬉しいですよ~。アメリカなどは結構ありますけど、日本では少ないですから」と嬉しそうな表情が浮かんでいる。

「自分の為でも、観客の為でもない」~だからこそ、無我の境地でいい演奏が続けられる、それを、演奏者は誰よりもよく知っているのかもしれない。

相手に届く言葉に受けを狙わないように、音楽でも聴く側の自由を尊重し、なまじのお世辞なんか望んでいないのだ、きっと!それでも聴衆の中に、音楽に合わせて体中で受け止める観客を見つけるととても気になるという。演奏中でも案外見えるものなのだそうだ。

  神尾真由子は神尾真由子なのだと私は思う。

わずか21歳であれだけの魂を持ち合わせた演奏者としての強さ。まだ、21年しか生きていない自分というものをきちんと把握し、実際は本人が語る言葉以上に大人で、自己をきちんと保持し、自分の個性で生きている。日本に居るより、外国にいる方が、のびやかでいられると言う。自分を頑固とも言う。受けを狙うような言葉はみじんも無い潔い若さ。

その才能を思う存分発揮して羽ばたき、世界に神尾のバイオリンの音を響かせてほしいと思う。

2008年10月14日

|

« 昨夜の夕食会と今週の予定 | トップページ | 昨夜は、久し振りのライブに行ってきました。 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/505485/42786557

この記事へのトラックバック一覧です: バイオリニスト神尾真由子:

« 昨夜の夕食会と今週の予定 | トップページ | 昨夜は、久し振りのライブに行ってきました。 »