« 休養日パート2 | トップページ | 『風の男 白洲次郎』を読んで »

映画「悪い奴ほどよく眠る」を観て

黒澤明監督没後10年ということで、NHKBSで黒澤監督全作品放映ということで、すでに10本前後の作品が紹介されている。かって観た作品を含めて、何本かの作品を観、録画してある。昨夜は『悪い奴ほどよく眠る』を、録画をしながら結局、1本最後まで観てしまった。

restaurantwine

081004_ 映画を急いで観たいのと体調不良を理由に、手抜きディナーです。スパゲティにグリーン・サラダと冷えたワインでした~coldsweats01

オリーブオイルに、にんにくを効かせて、つくりおきのキーマカレーと豚ヒレのポークピカタをサイの目に切り、仕上げに入れたので、ちょっぴりカレー味で、たっぷり入れた香辛料がスパイシー、見た目よりは、美味しくできました。風邪気味の喉に冷えたワインが美味しかった~wink

お腹は一杯、洗いものは夫が食洗機に入れてくれる。まだ観ていない映画への期待は高まります。

tv

映画は、結婚式のシーンから始まりました。式前の緊張感が漂うなかに、最初の招待客がエレベーターから降りてきて、受付を通り会場に消える。2番目のエレベーターからは、記者達と警察関係者が。結婚式の始まる前から、式の進行を預かる人物が逮捕されて、記者達が式の進行を皮肉な目で見る観客のように対比され、そんな状況から物語が進行してゆく。

ウエディング・ケーキと共に、意味深な建物を形どり、7階の窓に薔薇の花が一輪差してあるケーキが運び込まれる。関係者や記者達にはその意味がわかり、不吉な予感が・・・。

黒澤プロを立ち上げて、第1作目という力の入った社会派ドラマが、演じる俳優達の見事すぎる演技を通して、本当に悪い奴らの生態が暴かれてゆきます。悲しいかな、悪い奴は、最後にはやはり良く眠るのです。

悪しきことは、いつの時代にもあり、この映画が取り上げた題材は、現在でも決して古びずに世間を騒がせ続け、決して無くなることすらない。

見どころは、舞台劇を観るような俳優さん達の演技。いつもおなじみの三船敏郎は映画ごとに違うキャラクターを作りあげ、日本人離れした演技を見せてくれるし、義父であり、悪の張本人役の森雅之は最後まで、誰が演じているか私にはわかりませんでした。少し前に観た「白痴」における役どころとの余りの違いに、こんなに凄い役者さんだったのかと改めて、感じいった次第です。西村晃の巧さも抜群!手抜きのない役者さんたちの演技が、素晴らしい。

硬派な映画なので、若い頃だとちょっと敬遠したかも知れませんが、今の世の中と照らし合わせても、不足ない内容に、充分惹きつけられてしまいました。悲惨なラストは充分に予想されながら進行してゆきますが、題名通りの結末が見るものに与える衝撃で、監督が訴えたかった事の大きさが、充分に伝わってきました。

次回は『天国と地獄』映画館とTVと2度ほど観ているのですが、やっぱりもう一度観てしまいそうです。

2008年10月5日

|

« 休養日パート2 | トップページ | 『風の男 白洲次郎』を読んで »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

BS2で黒澤明監督作品が紹介されてましたね。私は小津安二郎の作品をよく見ていました。チャップリンが大好きで、子供によく「お母さんの見る映画は、どうして色がついてないの?」と不思議がられました。
BS2で、よく映画やコンサートを放送してくれるのは嬉しいんですが、夜遅くの放送なので、最後まで付き合ってしまうと、翌日の朝は辛いです(笑)

投稿: kazu | 2008年10月 5日 (日) 19時41分

>最後まで付き合ってしまうと、翌日の朝は辛いです(笑)

本当に!確かに、寝不足が困りますね。

今年は、黒澤作品は一挙放映ということで、とても毎回は見られませんが、録画をすると安心して観ないままになってしまうので、初めて観る作品なので全部観てしまいました。

作り込み過ぎているなアと思う部分もありますが、黒沢映画はやはり見逃せないものがありました。

それと、色が付いていない映画は、昭和の育ってきた日本の姿や風俗を楽しめるのがいいですね。黒澤作品は、ふりかえってみると、時折色がついていたような気がする事があります。
小津さんの映画も、最近一本録画してあり、お楽しみに取ってあります。暇をみて観る予定ですよ。

投稿: chisa_pie | 2008年10月 5日 (日) 22時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/505485/42691868

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「悪い奴ほどよく眠る」を観て:

« 休養日パート2 | トップページ | 『風の男 白洲次郎』を読んで »