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雛祭りの想い出

3月に入った。気温もいくらかあがり、日の暮れも少しづつ遅くなっている。

明後日は桃の節句、雛祭りだ。

夫が大分前から、「最近はデパートもスーパーも昔のように、灯りをつけましょ、ぼんぼりに~があんまりかからなくてつまらないなあ~」とこの季節の買い物中によくつぶやく。お雛様やあられのそばだけで、ひっそりラジカセなどから流れる程度で、確かにデパートのエスカレーターを上がりながら聞こえてきた、あのメロディーはスーパーの片隅だけでしか聞かれなくなった。そういえば、昔はよく見た人形のコマーシャルをTVで見る機会も少なくなった。最近の女の子が居るご家庭でのひな祭りはどんなふうなのだろうか?

我が家も子供達が独立してからは、お雛様も五月人形も出てこない。押入れの高い所に仕舞われたまま。夫は男の兄弟ばかり4人で、お雛様など娘が生まれるまで無縁だったはずなのに郷愁があるのはきっと子供のころに女の子のおうちのひな祭りに招待された思い出でもあるのかもしれない。

娘が生まれてすぐの初節句は、実家からお内裏さまが贈られてきて、義母と実家の母が祝いに来てくれた。まだ大したおもてなしの料理もできない頃、お吸い物と刺身に焼き魚、混ぜご飯位の献立だったと思う。デザートに牛乳と寒天でゼリーを作って出したら、義母が「美味しい、美味しい」と喜んでくれた事が昨日の事のように思い出される。男の子4人と義父に囲まれて暮らした義母にとって女の子らしい祭りごとが、きっと嬉しかったのだと思う。

男ばかりの中で、何十年も女一人だった義母は、大変なこともあったと思うけれど、「あーちゃん、あーちゃん」と呼ばれて息子たちみんなに愛されていた。女の子が居なかった分、4人のお嫁さんと9人の孫達にわけ隔てなく接し、行事毎に各家庭を義父と二人で訪ねてくれた。

その義母は,4年前その年のひな祭りを待たずに

88歳で他界した。

明日が義母の命日にあたる。 2008年3月1日

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