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2日続けてTVで映画を観た。

tv 一昨日は、クリント イーストウッドの「ミスティック リバー」を。

過去のアカデミー賞受賞作品の内の1本としてのNHKBSの企画で、2003年度の映画。主演男優賞を取ったショーンペン始め、出演者全員の演技は素晴しかったし、ストーリーもミステリー仕立てで、過不足無い説明できちんと伝わるのだけれど、内容がとても暗く、結末が余りにも救いが無さ過ぎて見終わって残る感動はあまりない。どちらかというと後味の悪い映画だった気がする。

「ミリオンダラーベイビー」を見た時も,観終わった後はなんだか重苦しく、もう一度見たいと思えるような映画ではなかったように記憶している。

チャリーパーカーを題材にしたジャズ映画「バード」も何だかもう一度見たい映画の中には入っていない。何故だろう。どの映画もよく出来ているのに。心の琴線にまで触れてこないと言ったらいいのかしら?

イーストウッド監督の映画はその位しか見ていないけれど、そんな印象が何時も残る。他の方達はどんな感想を持っていらっしゃるのだろうか。

tv 昨日はBSハイで、「マーサの幸せレシピ」2001年のドイツ映画を見た。

こちらは主人公が結構暗いタイプの女性で、有能な女性シェフとして働きながら、回りの人間関係の中から人間味を増してゆき、最後はハッピーエンドとなるストーリーで、見終わった後は、もう一度見てもいいかなの部類に入る映画だった。

レストランの厨房の中の様子や、主人公の住む室内のキッチンのしつらえ、料理を教える男性の部屋のインテリアなども見ていて楽しかった。前半は腕がよくても人に対して、心を開ききれない主人公の内面が主演女優によって、ごく自然にリアルに演じられてゆく。屋外のシーンも雪景色が美しく、その風景の中を歩く主人公の女性がいかにも、キャリアウーマンとして格好よく映し出されいる。

交通事故による姉の死、残された姪を預かり苦闘しながらも懸命に日々を暮らすさまが、大した事として大袈裟に捉えず、日常に潜むよくある不幸位に、たんたんと描かれて悲壮感はなく静かな悲しみの中から、結構大変な日常がつづられてゆく。

生きてゆくということが、特別では無く様々な出来事を織り込みながら、最後には人を愛する事により、姪や同僚のサブシェフとの心の通い合いの中から、心を開き人間として成長してゆく姿を見事に描いて見せてくれた。

最後は結婚に至るハッピーエンドがごく自然に受け止められる。

結末ありきでその為に伏線をつくるというような作為が全く感じられない佳作といえる。

出演者達の自然な演技も好感がもてるもので、働くレストランのオープン前やクローズ後の様子もリアルで、さもありなんと思う光景が映し出され、レストランの厨房内の喧噪は活き活きと、同じ厨房に入っているような楽しい気分になれた。

音楽がジャズピアニストのキースジャレットというのも、現代的な映像にぴったり。

昔は「最後はハッピーエンド」という終わり方がなんとも平凡に感じられたこともあったが、年齢とともに、怖いもの見たさや不幸な結末を見たくないという気持ちが強くなった。

不幸や事件は、現実だけで十分ですもの。2003年3月3日

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